

(2006.5.24)
急速にかつ着実に力をつけてきたEDIUS。最近ではテレビ局からフリーの映像ディレクターまで幅広いシーンで活用されるようになり、今年の後半には劇場用映画の公開をも控えている。そして、その実績とユーザーからのフィードバックを元に2006年6月、満を持してEDIUS史上最大のメジャーバージョンアップに至った。
堅実で圧倒的なスピードとクリエイティビティの追求。EDIUSは新しく生まれ変わった。
手に取るべきソフトウェア、それがEDIUS Pro version 4 だ。
普通、編集ソフトなどアプリケーションは、進化を重ねるたびにソフト自体の動きは重くなる。実際EDIUSも機能が追加される度に、動きが「もっさり」してきたたとも言われていた。この現象は使い手にとって本当に辛いことだ。ユーザーによっては、動きの軽さを優先したいため古いバーションを使い続けるといったことになる。
しかし今回のEDIUSのバージョンアップは違う。実は、この部分が、今回のEDIUSの一番の「ウリ」になるのではないだろうか。その感動は、ソフトを起動した時から始まって、リアルタイム編集、エンコードへと続く。もちろんソフトが軽いということは、無駄な負荷をかけないということにもなるので安定して動くという現実に直結する。そもそもEDIUSは「安定した」ソフトウェアだと言われてきたが、その「安定感」は更に磨きがかかったと言えよう。
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わかりやすい例を一つあげると、CGやコンポジット系ソフトと同時に立ち上げた状態で、ソフト同士を切り替えれば、そのレスポンスの早さに驚かされるだろう。まるでブロードバンドでwebページを観覧しているかのように、シャキシャキとソフト同士を行き来できるのだ。
もちろん、(後に触れる)ネストシーケンスを使用した場合やマルチカム編集時にもそのシャキシャキ感はクリックする指先から心臓にまで届くだろう。
迅速な作業は、エディターにとって一番要求されること。まさにこのレスポンスの向上は、効率化のみならず、人件費のコストダウンにも繋がることになる。(睡眠時間も確保!)
ネストシーケンスとは、1本のタイムラインをAVIなどに書き出すことなく、1つの映像クリップであるかのように、別のタイムライン上に並べたりすることができる機能。つまり、シーケンスの「入れ子」ができるようになった。
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この機能によって、例えば映画製作の場合だとシーンごとに別々のタイムラインで管理でき、またそのシーケンスにクリップ同様のエフェクトを適用できる。もちろん複数のクリップを選択しシーケンスにすることができるので、任意のクリップにホワイトバランスを適応し、微調整を一括でできるようにもなる。
ここでもEDIUSのレスポンスが上がったことを実感できるだろう。他の編集ソフトでは、入れ子を何度も繰り返すとパフォーマンスがどんどん落ちていくのが普通だが、EDIUSはその落ち幅が少なく、ネスト化が編集作業の支障になることが少ない。
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音楽系のライブやプロモーションビデオ、結婚式や学芸会の撮影など、最近ではカメラが安価になったこともあり、複数カメラの撮影が頻繁に行われるようになってきた。
そこで編集ソフトでもスイッチング(複数カメラを切り替えながら)機能が必要になる。このような編集をマルチカメラ編集と呼ぶのだが、複数の映像をタイムラインに並べるため、リアルタイム性は当然低くなる。他のソフトウェアを使用した方ならきっとその「重さ」を感じただろうし、現実的な編集のワークフローとしてはなかなか採用できない。しかし、EDIUSのテクノロジーを使えば、快適にマルチカメラ編集をすることができる。
細かい使用感にもこだわっているのもEDIUSらしいところ。特にライブ編集などでは、カットポイントの切れ目を直ちにプレビューしたい場合が頻繁にある。ただ、そのような場合、わざわざ手動で直前のカットポイントまでタイムカーソルをもっていかなければならない。しかし、EDIUSでは、直前のカットポイントの周辺再生機能が搭載されているので、音を聞きながら今カットした映像を瞬時にプレビューが可能。カット数が多ければ多いほど、この新機能の良さが実感できるだろう。スムーズに再生ができるからこと実用に耐えうるよう設計されているのだ。
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映像や音声のスピードを思いのまま自由に調整できる機能。それがタイムリマップ。
今までは50%や150%など一定の速度でしか調整できなかったが、今バージョンから可変的な扱いが可能になった。このことによってクリップ単位(もちろんシーケンスでも)で任意のキーフレームを打てば、30%〜120%〜60%と滑らかにスピードが変化していく映像が作れる。EDIUSにおけるこの機能の最大の利点は先でも何度も述べているように「リアルタイム性」になる。実はこの処理、CPUにかなりの負担をかけることになり、他社製のアプリケーションではレンダリングが必須。ここでも最適化されたEDIUSの驚異的なパフォーマンスを体感できることになる。
カットとカットの切れ目を調整するトリミングは編集作業の大半を占め、編集者個々のこだわりが最も発揮される部分だろう。今までのバージョンももちろん様々な方法のトリム編集ができたのだが、さらに強化するにあたって、これまで数値(フレーム数)ベースだったトリム・ウインドウを、GUIベースにして大幅に強化した。
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カラーコレクションのパラメータが、キーフレーム・コントロールで時間軸にコントロールできるようになった。もちろん直線補間だけでなく、ベジェ曲線でスムーズにカラーを変化させていくことができる。
「他のソフトでは既に出来ていたことじゃないか」と言われてしまうのは仕方ないが、後発のEDIUSのアドバンテージとしては、やはり「軽さ」がある。他ソフトではキーを細かく指定すると途端にレンダリングが必要になったりするが、EDIUSではリアルタイム性が保たれている。キーフレームこそ、結果をすぐにプレビューチェックしてみたいのだから、この差は大きい。
厳密にはEDIUSの「機能」ではないが、EDIUSに付属してくるこのコーデックこそが、映像クリエイターへの最も大きなプレゼントではないかと考えている。
Canopus HQ Software Codecは、HD/SD両対応の映像コーデックで、圧縮効率の良さと高画質を兼ね備えているという定評がある。「圧縮」というと画質劣化を気にしてしまうが、本コーデックはほとんどの業務用VTR(HDCAM/DVCPro-HD)を上回る情報量を保つので、少なくとも入口(素材)や出口(最終形態)が業務用 VTRであれば全く問題はない。
このコーデックが、8bitアルファチャンネルに対応し、EDIUSをインストールすれば様々なソフト(AfterEffectsや3Dソフト)で取り扱えるようになる。これがどういうことか、わかるだろうか?
従来、アルファチャンネルを付けることが可能なAVIコーデックは、ほぼ「非圧縮」しかなかった(※)。非圧縮ではファイルサイズが巨大になり過ぎて現実的でない。そのため、アルファチャンネルを保持したいCGアニメーションなどの素材は、大抵は連番静止画の形でやりとりされる。しかし、これもファイル数が膨大になるため決して取り回しが良いとはいえなかった。
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そこに、「高い画質・高い圧縮率・アルファチャンネル付」のコーデックの登場である。しかもこの圧縮は、画面の複雑さに応じてデータ量を可変するタイプなので、画面の大面積が「抜き」の地だったりした場合、ものすごく小さくなる。CGテロップなどで試すと、非圧縮の場合の1/300にもなったりもした。そして、クオリティの差は、相当目を凝らしても全くわからない・・・。
これは、モーション・グラフィックスやCG系の映像クリエイターのワークフローに革命を起こす大変化だ。
※Ligos Corporation's Indeo codecなど一部アルファチャンネル付AVIコーデックもあったが普及には至っていない。
以上のように、EDIUS Pro version 4は「これ以上、何か要るかな?」と思えるほど、編集ソフトに求められるあらゆる機能を備えた。にも関わらず、最初に述べたように、そのパフォーマンスは落ちることなく、むしろ向上している。
プログラムの常識からすると、パフォーマンスを犠牲にすればもっと簡単に(早期に)機能を実装できたのかもしれない。見栄えの良い機能が早々に実装されれば、商品としては売りやすいであろう。が、そうせずに目立たない「エンジンの見直し」に時間をかけたのは、徹底して「使われる現場」を意識した開発方針によるものだという。
ぜひこのパフォーマンスを体感していただきたい。
EDIUSは新しく生まれ変わった。現在の最善の形だと思っている。
しかし、その沸点に達し、成し遂げたEDIUSにはまだまだ野望がある。この日々技術革新が繰り広げられる映像業界での要求を受け入れ、真に愛されるソフトとなる欲望。未来というテーマをユーザーと共有し、作り上げる進化を目指す。
EDIUSは、ユーザーの期待に、これからもベストの形で応えていくだろう。