| もどる | |||||||
|
|||||||
EDIUSの進化は止まらない。今年に入ってからの2.0、2.5に続き、早くも新しいバージョン「Pro 3」が、新ハードウェア「VELXUS」とともに発表された。今回もSpecial Reportで先行紹介しよう。 |
|||||||
|
(文字が小さくて読みにくい場合は、ブラウザで表示サイズを大きくしてください)
|
| HDVがやって来た! | |||||
| SONYが待望のHDVカメラを発売する。実機を見た方ならおわかりだろうが、想像以上に素晴らしい画質を実現している。おそらく映像の「時代を変える」ことになるだろう。 それに応じるように、各社のビデオ編集ソフトが、軒並みHDV(1080i)対応を表明している。 中でもEDIUSは、他社に先駆けて、「実際に動く」ものを発売(ハードウェアVELXUSにバンドル)する。それがEDIUS Pro 3だ。 |
|||||
| HDVの光と影 | |||||
![]() |
1440x1080iの高解像度 ・ ミニDVテープに収録 ・ i-Link経由でPCにキャプチャ可能 ・ 従来のハイビジョン・カメラから考えると破格の安さ・・・と、HDVの仕様は良いこと尽くめのように思える。 だが、「編集」という側面で考えると、少し困難が待ち受けている。 実はHDVは、「編集には向いていない」データ形式なのだ。 (何故そうなのかは、少し話が長くなるので別ページにまとめた。 興味のある方は読んでみてほしい。→HDVは編集に向いていない? ) これは、HDVというフォーマット上の絶対的問題なので、Canopusのみならず、どこの編集ソフトメーカーにとっても頭の痛い問題だ。 この記事を書いている2004年現在、HDV形式のネイティブ・データでの編集は、どのメーカーのどんなソフトでも非常に処理が重い。 |
||||
| EDIUSのやり方 | |||||
| そこでEDIUS Pro 3が採用した方法が、 1・「一旦映像をHDVより扱いやすい「編集用」のデータ形式に変換してから編集する」という手段を提供する(右図) 2・HDVネイティブ編集でも様々な高速化を施し、実用可能になるように工夫する という2本立ての作戦だ! 作戦1を実現するにあたって、Canopusは、プロ向けHDソリューションで培った技術を惜しみなく投入した。 具体的には、Canopus HQ CodecというコーデックによるAVIデータを、「編集用」データとして採用した。 HDVのキャプチャと同時に自動的にこの形式に変換でき、この形式ならリアルタイムでHD編集が可能になる。* また作戦2のHDVネイティブ編集のためには、コンシューマ向けのMPEGソリューションで培ったMPEG技術を総動員した。(HDV=MPEG方式) プロ向けからコンシューマ向けまで、幅広くカバーしていたCanopusならではの力である。 (* カタログで推奨しているレベルのマシンスペックが必要です) |
|||||
![]() |
|||||
| Canopus HQ Codecの威力 | |||||
| Canopus HQ Codecを、「軽い処理で扱える、編集用のデータ」と紹介したが、そういう言い方だと、ネイティブ・データより映像が劣化している「サムネイルデータ」のようなイメージを持たれてしまうかもしれない。 だが、「Canopus HQ Codec」はそういうものではなく、フルHDのデータである。 つまり、真のHD映像を眼前に見ながらの編集を可能にする。 しかもその画質は、何と、業界標準HDビデオフォーマットであるHDCAM、DVCPRO HDを上回っている。 →詳しくはこちら |
|||||
![]() |
|||||
| つまりEDIUS Pro 3は、HDV素材よりも高画質のフォーマットで映像を扱うのだ。 「素材より高画質なんて、意味があるの?」という素朴な疑問への答えは、「編集による劣化を最小限にするため」である。 編集を繰り返すと圧縮が何度もかけられることになるので、編集時コーデックの優秀さが最終的な画質に与える影響は大きい。 合成の抜けの良さを確保するためにも、素材より高い精度で計算する意味はある。 このCanopus HQ Codecは、今年の全米放送機器展NAB2004で「TV Technology 2004 Star Awards」という名誉ある賞を受賞した、Canopusが自信を持ってお勧めする最新技術だ。 |
|||||
さて、HDV対応だけがEDIUS Pro 3の売りではない。 多数の機能が追加・改良されている。 |
||||
| タイムラインの改良 | ||||||
| ぱっと見て気づくのが、タイムラインサムネイル。カットの頭と終わりの画が表示できるようになった。 | ||||||
![]() |
そして、映像と音をいっしょに扱う「VAトラック」はEDIUSの特徴でもあったが、やはり他ソフトと同じように「映像のみ」のトラックが欲しい、という要望も多かったため、「Vトラック」が登場した。 またVAトラックにおいても、映像と音声をバラしたり一体化したりする「リンク解除/再リンク」機能がついた。 また、トラックの縦幅を変えることができるようになっている。 |
|||||
| 「合成モード」がついた! | |||||
| AfterEffectsやPhotoshopを知っている方なら、この画面を見れば、説明は不要だろう。 キーエフェクトに、加算・乗算・オーバーレイなどの合成方法が追加されたのだ。 凝った映像系の作り手には最大のポイントかもしれない。 EDIUSはYUV色空間で映像を扱うので、AfterEffectsなどのRGBで画像を扱うソフトとは本来は同じようにはいかないのだが、それらのソフトでのレイヤー合成と同じような結果になるようアルゴリズムに工夫をしている。 |
![]() |
||||
| ファイル・コンソリデート | |||||
![]() |
映像を編集するには、完成作品の長さの数倍〜数十倍の素材を用意するのが普通だ。 作品の完成後、BINには「結局使わなかった」映像が大量に残っているだろう。また、長い素材ファイルの中からほんの数秒しか使っていないことも少なくない。 これらの「使われなかった」映像データのせいで、プロジェクトに要したハードディスク容量は膨大になっており、とてもバックアップできる代物ではなくなっていることがよくある。 そこで役立つのが、この機能だ。具体的には、 ・タイムラインで使っているファイルだけを指定フォルダにコピー ・長いAVIファイルの、タイムラインで使っている部分の映像だけを切り出し(もちろん前後に少し余裕をもたせることもできる) ・タイムラインで使っていないファイルを削除 などができる。「プロジェクトを、プロジェクトのまま残す」ことができる便利さは何物にも代えがたい。 |
||||
| 対応フォーマットの増加 | ||||
| QuickTimeムービーと、連番静止画ファイルの読込が可能になった。 某他社製ソフトのように「変換して読み込み」するのでなく、そのままBINに読み込み、そのままタイムラインに置くことができる。 フレームレート(fps)が異なる映像であっても読み込んで、混在編集が可能になっている。(フレームレート変換も可能) これに伴って、PALの素材をそのままNTSCのプロジェクトに読み込んだりもできる。 またFLASHのswfファイル(アニメーションのみであること)も読み込める。 ステージに何も描いていない部分はちゃんとアルファで抜けているので、FLASHをアニメーションタイトラーとして使ってみるのも面白いだろう。 QuickTimeは多種多様な映像フォーマットを内包しているし、連番静止画は環境依存性が少ないので、これらが可能となった今、ほぼあらゆる種類の映像を使えるようになったと言えるだろう。 (ハードウェアVELXUSを使えば、あらゆる種類の映像ファイルをHD解像度でモニタに出力できるということでもある。) |
||||
| カラーコレクション | ||||||
| ホワイトバランスの機能がさらに強化された。 画面も変わったが、最も重要な改良は、調整前の画や他のシーンの画を画面分割で見ながら、色合わせをすることが可能になったことだ。 作品トータルの色合い調整を行うことができる。 |
![]() |
|||||
| その他の改良 | |||||||
| ノンストップ・エディティング | |||||||
| 再生を止めずに、エフェクトのパラメータをいじったり、エフェクトの種類を変えたり、新しいクリップを置いたりできる。 使ってみるまではその重要性はピンと来ないかもしれないが、これに慣れると、もう元には絶対戻れなくなるほど、使い勝手の次元が変わる。 |
|||||||
![]() |
|||||||
| QuickTitler | |||||||
| アニメーションなどの凝った効果が不要な「普通のテロップ」には必要充分な機能を備えた。 ロール・クロールも可能になっている。 | |||||||
| EDLをサポート | |||||||
| EDLを通して、リニア編集機や、他編集ソフト(Avid,当社CWSシリーズなど)とのプロジェクトデータのやりとりも可能になった。 | |||||||
| マッチフレーム | |||||||
| マッチフレームジャンプが可能となり、マルチカメラ時の編集がやりやすくなる。 本バージョンから素材タイムコードの打ち直しも可能になっているので、柔軟な対応が可能だろう。 | |||||||
| ・・・などなど。 他にも細かいところまで、様々な改良が施されている。 →詳しくはオフィシャルホームページで。 | |||||||
| EDIUS Pro 3とEDIUSシリーズ | ||||
| EDIUSユーザーにとって気になるのは、VELXUSに付属する「Pro 3」の新機能が通常ソフトウェア版のEDIUSに反映されるのか、ということだろう。 これについては未決定の部分が多く、現時点では申し訳ないがハッキリとは公表できない。 EDIUS Pro 3は、VELXUSハードウェアの存在を前提としているため、ソフトウェア版には反映されない機能があることも考えられる。 ただ、ソフトウェア・ベース/DVStormベースの製品についても、当然バージョンアップの準備が進められていることは保証しよう。 |
||||