EDIUS TIPSTIPS 010 一眼レフカメラのHD動画編集 Canon

Full HD にも対応したデジタル一眼レフカメラ

前回に引き続いて、今回もデジタル一眼レフカメラとのワークフローを特集したいと思う。

Canon のデジタル一眼レフカメラ 「EOS 5D Mark ?」 では、約2110万画素 35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、フルHD(1920×1080)での撮影が可能。その高いスペックから様々な映像業界の現場で注目を集めている。

そしてその後、発表された「EOS 7D」や「EOS 1D Mark ?」「EOS Kiss X4」では、フレームレートを「29.97fps」「23.976fps」「59.94fps」と放送基準に合わせ、2010年3月に「EOS 5D Mark ?」でもファームアップにより「29.97fps」「23.976fps」へと仕様が変更された。 これにより、今後ますますこれらのカメラの活躍が期待されるだろう。


●動画ファイルフォーマット表

ここでは「EDIUS 6」で、「1920x1080 29.97p」の形式を編集するフローを説明する。その他のフォーマットでも、ほぼ同じ手順なので参考にしていただきたい。
※EDIUS 6 以外の弊社製品(EDIUS Pro、EDIUS Neo など)では、バージョンによって動作が異なる場合があります。

EDIUS 6  EDIUS Neo 3

page top

編集までのワークフロー

撮影したファイルはMPEG-4 AVC/H.264形式で保存される。従来までの編集ソフトでは、編集しにくい形式であったが、「EDIUS 6」や「EDIUS Neo 3」ではリアルタイムで編集可能になった。


■プロジェクトの作成
はじめに、EDIUSのプロジェクトを設定しよう。
プロジェクト設定画面で適当なプリセットを選択し、ウィンドウ左下にあるプリセットを変更して使用するにチェックを入れてOKを選択する。



すると、プロジェクト設定画面が現れるので、ここで解像度とフレームレート設定する。
【映像プリセット: HD 1920x1080 29.97p 】

これだけで編集の準備は完了だ。「OK」をクリックし、編集画面に進もう。



■プロジェクトプリセットの作成

何度も同じ素材で編集を行う場合はプロジェクトプリセットを作成しておくと便利だ。EDIUSのGUIが現れたらメニューの「設定」、「システム設定」を選び、プロジェクトプリセットをクリックする。するとプリセットの管理画面が現れる。

「新規プリセット」をクリックし、目的の解像度やフレームレートなどを設定しよう。


■Grass Valley HQ Codec へ変換

リアルタイム編集が可能になったとはいえ、ノートパソコンなどの機動性を重視したようなPCでは、まだリアルタイムで編集できないということもあるだろう。そのような場合は、やはり編集しやすい「Grass Valley HQ Codec」やHDV形式のファイルに変換することをお勧めする。

変換を行う素材をすべて選択し右クリック、「変換」→「ファイル変換」を選ぶ。
※複数ファイルを一括で変換したい場合は、複数のファイルを選択した状態で 「ファイル変換(一括)」を選択


ファイルの種類が「Canopus HQ オンライン画質」になっていることを確認し(なっていなければ右のボタンから選択)、名前と保存先を選ぶと変換開始だ。

変換後のファイルは、自動的にビンウィンドウへ登録される。このファイルを使用することで快適な編集を行えるようになる。なお、変換前の元の素材は使用しないので、登録解除しておくとよいだろう。



■変換時間と容量

実際にEOS 5D Mark ?で撮影した動画素材を変換してみた。下の表を見ると分かるように、実時間の約2倍の時間で変換ができる。また、変換前後のファイルサイズを比較してみると、約5倍ほどになる。

※Intel Core 2 Duo (2.40GHz) のパソコンを使用

page top

編集後は

■ブルーレイ作成

EDIUSはタイムラインから直接ブルーレイを作成することが可能だ。しかし、これまで編集を行ってきたプロジェクトの「29.97p」というフォーマットは、ブルーレイの規格として存在しない。よって今のプロジェクトからはブルーレイへの出力ができない状態になっている。それならばブルーレイへ準拠しているフォーマットへプロジェクトを変換することにしよう。
※23.98pの場合はそのままでブルーレイを作成可能
※ブルーレイやDVDの作成には対応ドライブとメディアが必要

メニューバーの「設定」→「プロジェクト設定」から、「現在の設定を変更」をクリック。映像プリセットで【映像プリセット: HD 1920x1080 59.94i 】を選択する。


これでタイムラインから直接ブルーレイに書き込むことができるようになった。
「出力」ボタンをクリックし、「DVD/BDへ出力」を選び、オーサリング画面を立ち上げる。


「スタイル選択」の画面で、出力の欄から「BD」にチェックを入れよう。
これで出力ボタンを押せばブルーレイの完成だ。
なお、この場ではメニューの設定方法といった詳細な説明は割愛させて頂きたい。




■様々な活用方法

EDIUSには様々な出力のプリセットが用意されている。高画質を維持したアーカイブ化、ファイルサイズを抑えたバックアップ用ファイル、WEBへのアップロード用やPlayStation3・iPodでの鑑賞用など、スタイルに応じてあらゆる用途に作成した映像を活用できる。また、出力ボードを搭載している場合は、EDIUSの編集画面をHDテレビに出力し鑑賞することも可能だ。是非、いろいろと活用してみて欲しい。

page top

EDIUSは他製品と連携することで、その可能性を大きく広げることができる。これまで特集してきたデジタル一眼カメラとの連携しかり。さらに多様化していく昨今の録画機器・録画フォーマットにも臆することなく、ノンリニア編集ソフトウェアの中心としてEDIUSは進化し続けるだろう。

なお、今後も引き続き他メーカーのデジタル一眼や新製品との連携を、追って特集していきたいと思う。
ぜひ期待して欲しい。

※記載されている商品名は、各社の商標または登録商標です。
※弊社製品、ならびにカメラのバージョンによって、動作が変化する可能性があります。
※2010年3月に、一部、記事の内容を追記致しました。
※2011年2月に、一部、記事の内容を追記致しました。

page top

Grass Valley